人生において何も挫折感を味わったことがないという人はいるのでしょうか。
多くの人は何かしら失敗を経験し、場合によってはどん底を見たことがある人もいることでしょう。挫折する事は、決して悪い事ではありません。むしろ成長につながるチャンスだと転換するべきなのです。
何かにおいて失敗をしたなら、そのまま放置したり諦めてしまってはそれまでです。なかったこととして誤魔化すのもいけません。何がいけなかったのか、どうやったら次は乗り越えられるかを考え、自ら学んでいきましょう。
例えば、あなたが新人教育を担当するとしましょう。その時、新入社員に自分の業務における成功例ばかりを述べても何も響きはしません。それよりも、「私が新人の時には、こんな大失敗をしてしまった」といった失敗例から述べた方が、後輩たちの心を掴むことができることでしょう。「先輩も苦労したんだ」「間違えるのを恐れずにチャレンジしていいんだ」「先輩のようになりたい」とやる気が満ちてくるようにしましょう。後輩のミスは叱って終わるのではなく、それを土台として成長できるように促してあげるのも先輩の役目です。
失敗なくして、成功はないと言っても過言ではありません。成功者と言われる人の多くは、挫折を経験しています。それも数えきれないほど挫折している人もいるようです。しかし、そこで終わらなかったからこそ、今の地位を築いているのです。失敗が人を大きく成長させるし、様々な経験を重ねた人ほど他人の心を理解でき、誰からも慕われる人格者となることでしょう。